【ピアノ指導者向け】落ち着きのない困った生徒さんとのレッスンは何をする?

ピアノ教室運営
白ネコ先生
レッスン中にすぐ立ち上がったり、キョロキョロしたり、落ち着かない生徒さんについ、イライラしてしまいます…
メグ先生
私の教室にも、落ち着きのない生徒さんがいます…
メグ先生
何度「立ち上がらないで」と言っても、数十秒後にはまた立ち上がってしまったりする生徒さん…いますよね…

発達障がい児と認定されてはいないものの

「グレーゾーンかも…」と感じる生徒さんがいます。

つい心の中で

(辞めてもらいたい…)

と思ってしまいますが、落ち着きのない生徒さんでも

音楽が好きだったり、歌が好きだったり

することが多いです。

正直ピアノには向いていないかなと思っても

その生徒さんはご縁があって教室に通ってくれている

と思います。

今回はそんな生徒さんと私が

ふだんどんなレッスンをしているのか

ご紹介していきます。

落ち着きがないなと思っても怒らない

はじめに言っておくと、そのような生徒さんが

落ち着けないことに対して

「おとなしくしなさい!」「やめなさい!」

と声を荒げる。

立ち上がることに対して

「座りなさい!」「すぐ立たないで!」

と注意する。

当然イライラするのでやってしまいがちですが

これはほぼ効果ナシです。

先生自身が、落ち着きのない生徒さんに対して

他の子とはちがうものを感じた

レッスンの仕方そのものを変える

必要があると思います。

一曲を長く活用する

例えば生徒さんが「ぶんぶんぶん」を弾けるとしたら

・4拍子に合わせて足と手を使ってリズム打ちする
・音名(ドレミ)を歌いながら弾く
・タンバリンやカスタネットで強弱をつけさせる
・ト長調(ソラシドレのポジション)に移調奏させる

などです。

長いときは一曲を3カ月近くしていることもあります。

どうしても落ち着かないときは

もしレッスン中に生徒さんが

頻繁に立ち上がったりするときは

レッスンを中断してレッスン室から離れる

こともしています。

この場合

今はピアノを弾きたくない

または

レッスン室にいることに居心地の悪さを感じている

と判断して、その気持ちを尊重するようにしています。

大体の生徒さん(幼児~小学校低学年)が

「なんでレッスン室から出たの?」

とキョトンとした顔をしていますが

とくに怒ったり、説明はせず

レッスンを中断する=今ピアノを弾きたくない気持ちに寄り添う

レッスン室を出る=この場にいたくないという気持ちに寄り添う

ことを、行動で示します。

出る場所は、廊下、玄関、庭

どこでもよいのですが

こうすることで、落ち着きを取り戻す

生徒さんもいます。

メグ先生
毎回のレッスンで落ち着かない状態が続くときは、遠慮せず保護者の方に相談してみてください。保護者の方の方が、ふだんの生徒さんを知っているので、解決策が見つかることが多いです。

落ち着いたら褒める

生徒さんが落ち着きを取り戻したら

「落ち着いたこと」を褒める言葉がけをします。

「落ち着いて先生のお話を聞いてくれてありがとう。」

「静かに先生のお話聞いてくれてうれしい!」

などと言います。

先生にとって

「してほしい行動」を生徒さんがとったときは

かなり具体的にその行動を褒めてあげます。

褒めることで、生徒さんは褒められる行動をとるようになり

先生にとって「してほしくない行動」をする量も減っていきます。

まとめ

落ち着きのない困った生徒さんとのレッスン

についてご紹介しました。

落ち着きのない生徒さんに対して

私も以前は厳しく注意していました。

メグ先生
厳しく叱っても効果がなかったり、”届いていないなあ“と感じることが多かったです…

私も参考にした

あきらめないで!ピアノレッスンの本は

さまざまな個性の生徒さんに合わせた

効果的なレッスンアプローチが載っており

オススメです。

生徒さんは本当に十人十色

グレーゾーンでなくても

そもそもやる気がない生徒さんもいますし

そのような生徒さんへの対処法も記事にしています。

【ピアノの先生にオススメ!】やる気がない生徒にかける魔法の言葉

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最後までお読みいただきありがとうございました。

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