今回は、私が
やる気がない生徒さんにかける
魔法の言葉をご紹介します!
悲しい現実
生徒さんに
『ピアノ辞めたい』
『なんで弾かなきゃいけないの?』
と言われても
なんと返答するのがベストなのか
言葉に詰まることもあると思います。
特に、幼児~小学生の生徒さんは
自分の意志でピアノを習っている子は
ほぼいません。
保護者の方が
子どもにピアノを習わせたいから習っている
がほとんどです。
また、習い始めはピアノに意欲的な子でも
続けるうちに飽きてしまって
やる気がなくなる子もたくさんいます。
あと、私の経験上では
男の子はとくに
本人がピアノに興味がないと続かない
印象が強いです…
ピアノは、成果が出るのにある程度長い期間かかります。
他の分野でも同じだと思いますが
成果は右肩上がりに出るものではなく
階段の踊り場をウロウロしてるうちに
あるときヒョイッと階段を一段上がる。
また次の踊り場でウロウロして
時が来たらまた一段上がる。
その繰り返しだと思います。
この踊り場でウロウロ期間に
辞めないで続けられるか
が上達の際に重要になってきます。
ちなみに、ピアノを教え始めて間もない先生は
生徒に『ピアノを辞めたい』
『なんでピアノを弾かなきゃいけないの?』
と言われたら
かなり動揺すると思います。
私もそうでした。
しかし、生徒が本当にピアノを辞めるときは
保護者の方から辞めると連絡が来ます。
生徒本人だけが言っているうちは
まだギリギリセーフで辞めません(笑)
ので冷静に対応しましょう。
話は少しそれましたが
次に
生徒がやる気がないときにかける
魔法の言葉をご紹介します。
魔法の言葉
私の父は、小学校の教師でした。
私は、父に相談しました。
「生徒に
『ピアノを辞めたい』
『なんで私(僕)は、ピアノを弾かなきゃいけないの?』
と言われたが、なんと返答したらよいかわからず困ってしまった」
それに対する父の答えは
「そういうときは
【そうかぁ~。○○ちゃん(くん)、ピアノってむずかしいよね。
でもね
ピアノが弾けたら楽しいよ!】
って言うといいよ。」
でした。
それを聞いたときは
(えぇ?そんなんでいいのか?)
と半信半疑でした。
ですが後日
この言葉の威力に気づくときがきました。
実例①
小学校1年生男子(当時ピアノ歴1年半)
彼は
始めはテキストがどんどん進んでいたけど
レベルが上がって内容も難しくなってきたので
テキストの進みも遅くなってきて
だんだんやる気が落ちているな
と感じていました。
あるとき彼に
『ぼくは、ママに言われて
ピアノを習いにきてる。
どうしてピアノ習わなきゃいけないの?』
と言われました。
私は
「弾けたら楽しいから。」
と即答しました(笑)
いつもはいろいろ言い返してくる
少し生意気な子なのですが
私の返答が腑に落ちたのか
何も言い返してきませんでした。
このやりとりから1年過ぎ
彼も小学校2年生になりましたが
今はむずかしいことにも弱音を吐かずに
家でもピアノを弾いて
元気にレッスンに通っています。
実例②
小学校4年生女子(当時ピアノ歴4年)
彼女はすごくおとなしい子で
ふだん自分からは全く
おしゃべりしない生徒です。
彼女に『ピアノを辞めたい』と
言われたことはないのですが
日ごろから
練習はほぼしてこない
むずかしい箇所になると手が止まって
身体を揺らしたり
手首をだらんと下げて
それ以上弾かない…
ピアノを弾きたくないんだろうなあ
というのが、ヒシヒシと伝わってきました(泣)
私は彼女に
「○○ちゃん、ココむずかしいところだよねぇ~。
でも、ココ弾けたらめちゃくちゃ楽しいよ~!」
と言ってみました。
ふだんのレッスンでは
一度手が止まるとそれ以上弾かないので
ノートやカードをしていたのですが
このときはもう一度手を鍵盤の上に置いて
弾き始めたのでビックリしました。
彼女も今は小学校5年生になり
相変わらず家での練習量は少ないですが
レッスンで手が止まってそれ以上弾かない
はなくなりました。
まとめ
今回は
やる気がない生徒にかける魔法の言葉
をご紹介しました。
やる気がない、辞めたいと言ってくる生徒には
ぜひ
「弾けたら楽しいんだよ」
と言ってみてください。
生徒さんにとって
自分よりも弾ける人(先生)に
”弾けたら楽しい”と言われたら
素直に信じて頑張れる
んだと思います。
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