【閲覧注意】ピアノ教室に入会したかんしゃく持ちの小学生/約3年間の奮闘記

ピアノ教室運営
メグ先生
ピアノの先生になって4年目の冬、自宅ピアノ教室に入ってきたかんしゃく持ちの生徒さん。この記事はその生徒さんとの約3年間の奮闘記です。
メグ先生
読者のみなさんには「ヘェ~こういう生徒さんもいるんだな」と、参考にしていただければ幸いです。

体験レッスンの時からおかしいなと思った

その生徒さんはピアノ教室のすぐ近くに住んでおり、習い始めたときは小学校1年生でした。

保護者の方とは以前から知り合いで、共働きのご家庭でした。

体験レッスンのとき、保護者の方はお仕事で来れないとのことでしたが、知り合いの方だったので「付き添いなくても大丈夫ですよ~」と軽い気持ちで言ってしまいました。

今思えば、体験レッスンは保護者の方と都合を合わせて、付き添いをお願いすればよかったと後悔しています。

体験レッスンの日、本人だけでやってきました。

私はいつもの体験レッスンの通り、さあ!ピアノで「ド」を弾いてみようと言って始めたのですが

その子は少し間違えると、足をドンドン踏み鳴らしたり、半泣きで奇声を発したりします。

私はビックリしましたが冷静に「足台が壊れるから足ドンドンしないでね」や「初めてだからできなくてもよいんだよ」などと言いましたが、その子はなかなか落ち着かず、結局レッスン中ずっと不機嫌でした。

体験レッスンが終わって、後日保護者の方から「ピアノのレッスンに通わせます」と連絡をいただき、不安なままその子とのレッスンがスタートしました。

遅刻は当たり前

レッスン初日から、生徒さんは時間になっても現れない…。

保護者の方に電話したところ、「すみません。レッスンの時間に私が仕事で家におらず、本人はまだ時計が読めないから、時間になったら行くができません」と言われました。

私はとっさの判断で「では時計が読めるようになるまでは、レッスンの時間になったらお家に電話をかけましょうか」

と言ってしまいました…。

そうして私がレッスンの時間に家に電話をすると決まったのですが、今思えば保護者の方が家に電話をするか、私が電話するにしても電話代として別途費用をいただくかなどにしておけばよかったと思います。

この状態が定着し1年半(生徒さんが小3になる手前)くらい経った頃、いつも通り生徒さんにレッスン時間に電話をかけたら

「あー、もう!めんどくせえな!」

と言われて電話を切られたので、私はたまらず保護者の方に連絡し

「もう時計も読める年齢だと思いますので、レッスン時間にこちらから電話をかけるのはやめますね」

と言いました。

しかし電話をかけなくなってから生徒さんは、ほぼ毎回のレッスンで遅刻してきました。

私は教室の決まりで、レッスン時間を10分過ぎて来なかったら電話をかけることにしているので、結局生徒さんには毎回電話をすることになっていました…。

レッスンでは暴れまくり泣きまくり

案の定、レッスンは毎回かなり悲惨でした…。

少し間違えると、寝っ転がって泣く、足をドンドン踏み鳴らす、机を揺さぶってドアにぶつける、暴言を吐く、イライラが収まらないときはレッスン時間が終わっても部屋から出ていかない、無理やり部屋から追い出すと教室の玄関ドアを開けたり閉めたりして音を立てる……

……思い出して書いているとまた辛くなってきました(笑)

保護者の方に電話でその様子をお伝えしたら、後日謝りにきてくださったこともありました。

ですがなかなか辞めるという決断にはいたらず、2年生、3年生になっても生徒さんは暴れん坊のままレッスンを続けていました。

私は「年齢が上がれば少しは落ち着くかな」「いつかピアノの楽しさに気づいて変わらないかな」と思っていましたが、なかなかそうはなりませんでした。

遅刻を連絡…そして辞めることに

生徒さんは4年生になっても、相変わらず遅刻をくり返していたので、保護者の方に

「19時以降の遅い時間でもよいので、保護者の方が家にいる時間帯に○○さんにレッスンに来てもらうよう時間変更していただけませんか。理由は○○さんがよく遅刻してくるので、保護者の方が家にいる時間帯であれば、レッスン時間になったら保護者の方に声掛けしてもらえればよいと思いまして」

と言いました。

保護者の方は「あぁ、あの子本当にやる気がないのね。でも、分かりました。後日時間を調整して連絡します」と言われました。

これからほどなくして、保護者の方からレッスン退会の連絡をもらいました。

まとめ

生徒さん本人にやる気がないことは、体験レッスンのときから明らかでした。

ですが生徒さんの保護者の方が、生徒さんにピアノを習わせたい気持ちは前々から知っていたので、私もいざレッスンが始まって生徒さんが暴れていても、なかなかレッスンをお断りすることができませんでした。

やはり今思い返しても、体験レッスンのとき保護者の方に付き添ってもらっていれば、本当にピアノを習わせるかどうかの話し合いがきちんとできたのではと思います。

現在うちの教室では、この時の経験から体験レッスンは必ず保護者の方に付き添ってもらうことを条件に行っています。

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