【2021年比較】子ども向けピアノ導入教本オススメ楽譜3選

ピアノ教室運営
ネコ先生
ピアノ未経験者用の教本ってたくさんありますよね!ありすぎて、どれを使ったらよいか悩みます…。
メグ先生
昔はバイエルが代表的なピアノ未経験者用の教本でした。今はさまざまな教本があり、どれを使ったらよいか悩みますよね!
ネコ先生
幼児でピアノをはじめて習う子と、小学生になってからはじめて習う子とでは、教本は使い分けたほうがよいのでしょうか?
メグ先生
生徒さんたちの年や性格に合わせて楽譜を使い分けられたら、レッスンをスムーズにススメられそうですよね♪

私はピアノ教室をはじめてから7年ほどの間に

ぜんぶで20冊ほどのピアノ導入教本を使ってみました。

いろいろ使った結果

現在は↓の3冊を生徒さんによって使い分けています。

こちらの使い方などについて、詳しく書いていきます!

「ぴあのどりーむ」について

「ぴあのどりーむ」全8巻。

進度とてもゆっくり。3~4歳から使える。
メリット進度がとてもゆっくりなので、生徒がつまずきにくい。
デメリット音楽的な曲が少ない。指番号を見て弾いてしまう。
こんなタイプの生徒向け普段ピアノと向き合う時間が少ない子。手先が不器用な子。
価格1,400円+税
品質良質な紙で、挿絵が美しく生徒がよろこぶ。
得られる能力楽譜が読めて、両手が動くようになる。

ピアノ未経験でうちの教室にきた生徒さんが

どのぐらいピアノに向いているのか、どんな性格なのか

はじめたばかりのときはまだ分かりません。

そんなはじめてピアノを習う生徒さんに

対応できる楽譜が「ぴあのどりーむ」です。

1冊ずつの音の増え方がとてもゆっくりなので

初めてピアノを習う子以外にも

3~4才の子手先がうまくうごかない子

レッスンにきたときしかピアノをひかない子

にも対応できます。

私は、「ぴあのどりーむ」でレッスンをスタートさせ

おうちでどんどん練習できる子や

音を読む段階はクリアしたなと思った子は

途中でほかの教本にのりかえます。

なぜなら、「ぴあのどりーむ」は

左手の伴奏が単純で、音楽性豊かな曲が少ないからです。

また個人的にわりと大きいデメリットだなと思っているのが

音符に指番号が細かく書いてあり

音をよまずに指番号でひいてしまう子が多いことです。

わたしは以前

ぴあのどりーむぴあのどりーむワークブック

でレッスンをすすめていたのですが

それだとぴあのどりーむ4に入ったとき音をよめずに

つまずく子がでてきてしまいました。

ネコ先生
ぴあのどりーむのテキストとワークブックだけでは不十分なんですか?
メグ先生
残念ながら、ほとんどの生徒さんが指番号でひいてしまっていました。

いろいろ試しながら

今はぴあのどりーむレパートリーを併用曲集として使い

ワークブックの代わりにともだちのーとをさせることで

音を読む力も身につけさせることができています。

(↑この3冊を並行してはじめることで、楽譜が読めない問題を解決!)

「ピアノひけるよ!ジュニア」について

知ってる曲でどんどんひける「ピアノひけるよ!ジュニア」全3巻。

進度ややはやい。5~6歳から使える。
メリット童謡や有名曲を編曲したものが多く、2巻の途中まで先生の伴奏がついていて生徒がよろこぶ。
デメリット純粋なピアノ曲を学ばせたい先生には不向き。3巻が急に難しい。
こんなタイプの生徒向け歌が好きな子。活発な子。
価格1,000円+税
品質カラーの挿絵がかわいくて生徒にも人気。
得られる能力いずれブルクミュラー程度は弾けるようになる。音楽が好きになる。

ピアノひけるよ!ジュニア

1巻から

「げんこつやまのたぬきさん」「アルプスいちまんじゃく」「きらきらぼし」「こぎつね」「とんぼのめがね」などなど

小さい子でも知っている曲がまんさいで

とにかく生徒さんはよろこびます。

ぴあのどりーむに比べると

1巻から小節数の多い曲(12小節や16小節の曲)があり

幼児では集中力がもたない子もいます。

小学校低学年からピアノを習いはじめる子がいたら

ピアノひけるよ!ジュニアはメインテキストとして使うのもアリです。

私の教室に小学校低学年でピアノ未経験の子がきたら

まずはぴあのどりーむピアノひけるよ!ジュニアを両方ためしてみて

どちらをメインテキストとして使っていくかを決めるようにしています。

(↑小学校低学年から習いはじめる生徒さんであれば

とりあえずこの3冊でレッスンをスタートします)

「オルガン・ピアノの本」について

バイエルにならぶ導入教本として

昔からある「オルガン・ピアノの本」全4巻。

進度はやい。小学生から使える。
メリット音楽的な曲が多い。中級への移行がスムーズ。
デメリット音の増え方がはやく、♯や♭もすぐ出てくる。
こんなタイプの生徒向けピアノが好きな子。どんどん練習してくる子。
価格1,000円+税
品質上品なカラーの挿絵で小学生以上に人気。
得られる能力いずれソナチネ以上の曲にも挑戦できる力がつく。

オルガン・ピアノの本

載っている曲がどれも音楽性豊かですばらしいと思います。

またピアノのために作られた曲が多く

ピアノをひくうえで必要なテクニックを学ぶことができ

オルガン・ピアノの本4を修了したあとの中級への移行がスムーズです。

1巻からおぼえる音の数が多いので

小学校中学年からピアノを習いはじめる子にオススメです。

音楽的にすばらしい教本なので

オルガン・ピアノの本を使ってレッスンをしたい方は

私の他にも多くいらっしゃると思います。

しかし幼児のピアノ導入教本としては

どんな子にも使えるとは言いがたいくらい

進度のはやい教本なので注意が必要です。

メグ先生
私は導入期は「ぴあのどりーむ」ではじめて、楽譜がある程度読めるようになったら「オルガン・ピアノの本」にのりかえています。

まとめ

私の、ピアノ未経験で習いにきた生徒さんに対する戦略は

とにかく「ぴあのどりーむ」で様子をみることです。

あと「ともだちのーと」でたくさん音符を書いてもらって

音を読めるように訓練しています。

「ともだちのーと」について詳しくは↓のリンクから飛べます。

私流の「ぴあのどりーむ」との併用の仕方も書いています。

「オルガン・ピアノの本」にのりかえても大丈夫なように

カンタンな曲が多い「ぴあのどりーむ」やノートで

読譜力を強化しておくようにしています。

また今回選んだ3つの教本すべてにいえるのは

カラー印刷で挿絵がキレイなことです。

これも生徒さんの興味を引きつける大事な要素の一つで

あなどれません。

メグ先生
教材選びにお悩みの先生に、少しでもお役に立てればうれしいです。

最後までお読みいただきありがとうございました。

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